ローカルで暮らして、ときどき出社。
JR西日本と高島・南丹・丹波篠山3市 「おためし暮らし」を募集

JR西日本は、滋賀県高島市、京都府南丹市、兵庫県丹波篠山市との共同プロジェクト「おためし暮らし」の第2期募集を始める。4月14日、同社と3市が会見して発表した。

コロナ禍で生活様式や働き方が大きく変わる中、JR西日本が地域活性化に向けた取り組みの一つとして企画。京阪神から約30~90分の通勤圏で豊かな自然もある沿線3市と連携し、3市のいずれかに住まい、テレワークを進めながら、都市部にある会社には時々出社する新たなスローライフを提案しようと昨年からスタートした。

今年度の「おためし暮らし」を発表する高島、南丹、丹波篠山の各市長(上段左から)と、JR西日本の関係者たち(オンライン画面)

プロジェクトは京都市、大阪市、神戸市の各市内、またはJR京都線・神戸線の各駅に通勤する人を含む家族が対象。JR西日本は都市部への通勤支援として、入居期間中、「おためし住宅」のJR最寄り駅から勤務先があるJR乗降駅の間の、JR西日本区間の運賃40%相当をICOCAポイントで還元する。休日に自動車で出かけたいとの声にも応え、レンタカー特別プランも提供する。

入居期間は今年6月1日から来年3月31日までの、1~3カ月の短期、または6~10カ月の長期のいずれか。3市は短期向け、長期向けに分けて「おためし住宅」の計8軒を提供。賃料は住宅ごとに月2万5千円から4万5千円の間で設定し、自身の生活プランに合わせて、まずは賃貸で気軽に移住が体験できるようにした。3市とも移住サポート窓口を設け、さまざまな不安や地域交流の方法についても相談に乗る。

申し込みは4月14日(木)~26日(火)に3市のWEBページから。住宅や期間などの希望を入力した上で後日、参加可否の連絡があり、その後手続きを進める。応募多数の場合は別の住宅や期間を提案する場合がある。4月19日(火)18時30分~20時にはオンライン説明会を予定。昨年度体験者の声も聞ける。

会見に参加した3市の市長は各市の良さをPR。高島市の福井正明市長は「琵琶湖の水の恵みとともに深い歴史と文化を持つ高島市で四季を感じてほしい」、南丹市の西村良平市長は「市域が南北に長く、便利な駅周辺地区から本格的な田舎まで、多彩な顔を持つ南丹市の魅力を発信したい」、丹波篠山市の酒井隆明市長は「おいしくて上質な特産品が多い丹波篠山で、ワクワク感と本当の豊かさを感じて」などと力を込めた。

JR西日本本社からは若菜真丈京都支社長(中央)と堅田、亀岡両駅長が会見に参加した

JR西日本からは京都支社、福知山支社の関係者が出席。「おためし暮らし」は昨年度33組の応募があり、11組が体験したといい、京都支社の若菜真丈支社長は「鉄道事業は新型コロナで厳しい状況にありますが、3市への移住ニーズには手応えを感じています。地域の皆様と手を携えて、沿線の活性化に取り組んでいきたい」と話していた。

「おためし暮らし」のWEBサイト https://www.westjr.co.jp/life/living/otameshi_life/




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